
外出先で立ち寄った本屋さんで面白そうな本が無いか眺めていて見つけた本です。タイトルに惹かれ、きっと仕事への向き合い方をアドバイスするような内容かと思い、その場でKindle版をネット購入しました。
その前に購入していた本を読み終わったので、次はこの本を読み始めたら、想像した内容とは全く異なり…
主人公の女性が訳あって長らく働いた職場を退職し、ハローワークのような所で次の職場を紹介いただいて働くというもの、どの仕事も僕の仕事や知っている範囲から外れていて、こんな仕事もあるんやと思いながら思わず読み進めていました。
ともかく著者の文章が面白い。次々と色々な出来事があり、仕事で出会う方々と会話するのに、その瞬間瞬間で感じている心の動きまで丁寧に描かれていて、それが実に軽快。
例えば映画やドラマを観るなら、1~2時間は集中して、たまに仕方なくトイレで中断するけど、この本は昼食食べ終わってから午後の仕事までの合間時間のなかで5分だけとか、その前に読んでいた文章に戻ると直ぐに光景がよみがえり、1~2ページだけ読み進めて中断しても良いのがとても快適でした。
読み進めているときの印象は「自分の世界と離れているから気楽に読めるけど、自分に得られるものは無いのかもしれない」でした。ところが最後になってびっくり、具体的には話せませんが、心に刺さるものがあり、涙が止まりませんでした。みんなに紹介したい良本です。
次に何を読もうかと考え、結局同じ著者の本を選んで読んでいるところです。